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Vol.33 初心に帰る夏 ― 薬剤師としての倫理を想う
この夏、15年ぶりに元職場の同門会があり、懐かしい面々と顔をあわせることができました。現役の時より顔色の良くなった上司、陽気で頼りになるお姉さま方、優しさでいっぱいの同期とまっすぐな後輩。新卒からたった5年間でしたが、病院勤務時代が本当に楽しかった私は、御茶ノ水駅周辺の景色を見ただけで、今でもまだ薬剤部の部屋にいつものメンバーがいる気がしてしまいました。
私の薬剤師人生の礎を作ってくださったのは、薬剤部長のT先生です。仕事が終わった後にはよく薬業界のことを熱く語られていて、私はそれを聞いているのが好きでした。いつもは法規的なことや矛盾点などを鋭い目線で話しているのに、いざ現場のこととなると倫理的なアドバイスをくださり、「ホスト・ホステス・ホスピタルは同じ語源なんだよ」とよく言っていました。
星薬科大学の元学長である永井恒司先生の言葉に
「医薬分業※は、薬剤師のEthics(倫理)が基盤であり、医療全体の倫理の高揚に寄与する」というのがあります。
医師が発行した処方せんは薬剤師によりチェックされますが、その薬剤師を鑑査する者はおりません。薬剤師の行為をチェックするのは、薬剤師の倫理しかなく、医薬分業の歴史は「制度設計と倫理の交差点」として非常に示唆に富んでいます。
私自身、もう教わるより、教えることが多くなってしまいましたが、その中に倫理的な考察を入れられているか、初心に帰ることができた夏でした。
※医薬分業:1240年ローマ帝国皇帝フリードリヒⅡ世が「薬剤師大憲章」を制定し、医師が薬局を持つことを禁じたのが医薬分業の原型とされています。これは毒殺などのリスクを防ぐため、処方と調剤を別の専門家が担う体制を整えたものです。
2025 秋
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